超親水性無機コーティング剤
セラアクアNSコート
商品名
超親水性無機コーティング剤
セラアクアNSコート
概要
耐候性、防汚性、高透明性に優れた超親水性のポリシリケート系無機コーティング剤です。セルフクリーニング効果、
静電気防止効果により、外壁の防汚や太陽光パネルの防汚などに適用可能です。低粘度で塗布しやすく、作業性にも優れています。
メカニズム
弊社が開発したポリシリケート系セラミックスコーティング剤“セラアクア”を基材に薄膜コートすることで、コーティング剤の
シラノール基が基材と強く結ばれ、硬い皮膜を形成し、超親水性の防汚皮膜を提供致します。
特徴
(1) 防汚性
屋外で使用する塗装面・タイル・ガラス・金属面は、大気中の汚れが付着し黒く変色しますが、セラアクアをコートすることにより、
雨水等でセルフクリーニング(親水性による自己洗浄)効果を発揮して、いつも元の美しい状態に戻します。
【イメージ図】
塗装面に形成されたセラアクアの親水膜により、付着した汚れは雨水で除去されます。
(2) 耐候性
ポリシリケート系無機コーティング剤のため、水に不溶性の高光透過無機コート層でありまた紫外線、赤外線に非常に安定であるため
変色や光透過率の低下は全く起こしません。
(3) 高透明性/光透過性
ポリシリケート系無機コーティング剤のため、低屈折率と高い光透過率を有し、ガラス等の透明度を向上させます。
(4) 簡便な施工性
低粘度で塗布性に優れ、基材への密着性が良好で、常温硬化から加熱硬化する事で短時間硬化します。
防汚性試験
(1) 透光板用防汚材料評価促進試験((財)土木研究センター)
道路用透光板の汚れ防止試験を土木研究センターで行ないました。
セラアクアをコートしたガラスに基準の黒色汚染剤を塗布し、加熱乾燥して水をスプレーして汚染物質を除去した後のガラスの
光透過率と色差を測定しました。結果は以下のとおりです。
基準値 | 試験結果 | |
---|---|---|
色差 | △L - 3.20以上 | △L - 0.68 |
透過率 | 66.0以上 | 94.2 |
(2) 塗装鋼板の屋外暴露試験 雨垂れによる防汚試験
(3) 窓ガラスへ塗布した場合の防汚の改善
光透過性試験
セラアクア(ポリシリケート系セラミックスコーティング)処理した太陽電池用カバーガラスは、無塗布のカバーガラスに較べ
光透過率が向上します。
コート剤 | :セラアクアNS235-N1 |
膜厚 | :ドライ膜厚0.3μm |
測定機器 | :紫外・可視分光光度計V530(日本分光株式会社製) |
波長 (nm) | 400 | 500 | 600 | 700 | 800 |
---|---|---|---|---|---|
無塗布カバーグラス | 91.3% | 91.6% | 91.5% | 91.0% | 90.4% |
セラアクア塗布ガラス | 92.1% | 92.8% | 93.0% | 92.8% | 92.4% |
耐水性試験
シャワリング試験 (ポンプ:70ml/c㎡/分 水吐出)
4,000ml/c㎥/時間、即ち1時間当りの降水量4,000mmでシャワー。
(*参考:大阪の1年間の降水量は1,200 - 1,300mm)
下記にセラアクアNS235-N1をコートした太陽電池カバーガラスの接触角の変化を示します。
吐水時間 | 試験前 | 24時間 | 48時間 | 72時間 | 96時間 | 120時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
無塗布カバーグラス | 50.6 | 46.3 | 40.7 | 38.2 | 36.6 | 35.5 |
セラアクア塗布ガラス | - | - | 2.5 | 3.0 | 5.3 | 5.0 |
注:(-)は、接触角計での測定不能を示す。
用途例
- 金属系・窯業系外壁塗料、タイル等:塗装上のコーティングによる基材の保護、セルフクリーニング効果による防汚効果、
静電防止による防汚効果 - 建築用窓ガラス:屋外側に塗布して防汚することで、クリーニング回数を低減
- 太陽電池カバーガラス:防汚と低屈折率による光透過率の維持及び向上
- 自動車&電車等の窓ガラス:親水性による透過性の向上、長期間の防汚性
- 鏡:超親水性による防曇性
- 街灯&照明器具(LED等)のカバーガラスの防汚
- 道路用防音壁(金属・アクリル・ポリカ等)の防汚
施工例
外装塗装(アクリルシリコーン塗料)の防汚のためにセラアクアNS235-N1塗布した家屋
セラアクアNS235-N1を家屋にエアースプレー塗布施工現場
塗布方法
■ガラス基材
研磨剤(セリアスラリー・アルミナスラリー等)でガラス表面を軽く研磨処理して、表面に付着した汚れを除去、
またはガラス面を少し削り活性面を出した後、水で洗浄後完全に乾燥させる。
■外装建材の下地処理
熱湯高圧洗浄装置で有機塗装面を洗浄し十分乾燥する。
塗装面にクラックが入っている場合はプライマーG130を使用して、クラックを埋めてください。
■フィルム基材下地処理
コロナ処理またはプライマー処理を行う。時間とともに効果が薄れるので処理後できる限り早く塗布をすること。
プライマーは弊社推奨のセラアクアプライマーG130を使用してください。
■塗布ツール
ロールコータ、フローコータ、エアースプレー、スポンジ・ローラー、刷毛
■塗布条件
塗布量 |
:30μm(ウエット膜厚) |
硬化温度 | :常温~200℃×5分 |
膜厚 | :0.3μm以下(ドライ膜厚) |
商品詳細
■商品名
1.セラアクアNS235-N1
2.セラアクアNS244-N1.5
■成分
1.無機成分 : ポリシリケート縮合物のシリカ複合体
2.溶 剤 : アルコール類・プロピレングリコールエテル類
■性状
外観 | :無色透明液体 |
比重 | :0.85~0.89 |
粘度 | :1~3mPa・s |
固形分 | :0.9~1.6% |
■危険物分類
第4類第1石油類
■貯蔵安定性
製造日から3~6ヶ月
R&D センター
お客様それぞれの現場のご要望に応えるため、当社ではR&Dセンターを設置して様々な条件下での素材開発を進めております。
是非、ご意見、ご要望をお聞かせ下さい。
商品へのご相談・ご質問は、こちらからお気軽にお問い合わせください。