Shima's Stories 2

老朽化したインフラの維持管理に貢献する
補修コーティング材

Point

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日本国内で送電鉄塔の老朽化が深刻に
Design
老朽化を止める防蝕塗料を、安全性の高い水系素材で実現
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安心・安全なインフラを長く使い続けられる社会をめざす

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9 産業と技術革新の基盤を作ろう 11 住み続けられるまつづくりを

Key Person

機能材料事業本部 機能化学品営業部

藥丸 寿弥

分野を問わずさまざまなことに興味を持つ、好奇心旺盛な性格。大学時代に農学部で「蝶の発する匂い」の研究をした後、食品加工メーカーへ新卒で入社、化学専門商社である島貿易へ転職・・・と、これまでのキャリアでも幅広い業界に携わってきた。「取り扱い商材が幅広く、自分の意志でいろいろな分野にチャレンジできる」と島貿易の魅力を語り、現在は自社オリジナル塗料の開発に参加し、新たな市場を開拓している。

深刻なインフラの老朽化に、
安全な素材で歯止めをかける。

日本国内では、高度経済成長期につくられた送電鉄塔などのインフラの老朽化が一斉に進んでいます。建て替えるのがベストですが、莫大な時間と費用がかかるのが難点。このためサビを抑制・防止できる防蝕塗料の需要が高まっているのですが、従来の防蝕塗料に含まれるシンナーなどの有機溶剤は、2015年に首都高速道路で発生した火災の原因になるなど、危険性も指摘されています。
 そうしたなかで島貿易は、複数の塗料メーカーと提携し、水系ジンクリッチ塗料の開発に着手。エポキシ樹脂の販売を担当していた私は、営業という立場ではありましたが、自ら手を挙げて商品開発段階から参加しました。

いずれは海外でも採用される
防蝕材を開発したい。

開発は想像以上に難航しました。素材の組み合わせやその割合、太陽光の当たり方や外気の乾湿など、さまざまな要因で強度・効力が大きく変わってしまうのです。ある箇所では問題なく効果を発揮しても、別の箇所に塗ると割れたり剥げたりということも。「数撃ちゃ当たる」と信じ、何度も試験を重ねました。
 こうして試行錯誤の果てに開発した水系防蝕材は、数年前から一部の送電鉄塔に採用され始めています。とはいえ、まだまだ新しい素材。これからも数々の課題が出てくることでしょう。それらを確実にクリアしながら、いずれは国内だけでなく海外のインフラをも支えられるような素材にしたいと思っています。

Key Point

「新たな商社像」を描くための、異例の挑戦。

自社でオリジナル商材を開発し、市場に展開するというのは、商社としては異例の挑戦と言えるかもしれません。自信をもってお客様に提案しても、「商社さんがつくったんでしょ?」と、慎重な反応が返ってくることがほとんどです。
 ですから私は、懇意にしてくださっているメーカーの学会発表に積極的に参加するなど、多くの現場で開発に携わった自分たちの、また島貿易の名前を売り込むようにしています。とにかく自分たちの取り組みを知ってもらい、市場認識を変える。そうしていつか、オリジナル商材を市場に流通させる「新たな商社像」を描く、その一員になりたいんです。

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