Shima's Stories 7

自然由来の菌を利用し、
未来の農業を実現する。

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日本国内で有機農業が浸透せず、化学肥料や農薬による環境負荷の低減が課題に
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イスラエルでの「菌根菌」を活用した栽培技術に着目
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安心安全かつ環境負荷の少ない、長期的に持続可能な食糧供給を目指す

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Key Person

機能材料事業本部 生活産業営業部

佐藤 友亮

2006年入社。大学時代には国際コミュニケーションを学び、アメリカへの留学も経験した。「学んだことを活かして海外を相手にしたビジネスをしたい」と新卒で島貿易に入社。潤滑油や断熱材などの幅広い商材販売、複数回の海外駐在も経験し、インドネシアでは新拠点開設にも携わった。「新しいことへの挑戦は楽しいですよ」と笑顔で語る、チャレンジャー精神の持ち主。

有機農業の普及が課題となるなか、農業先進国・イスラエルの技術に着目

化学肥料や農薬を使用しないいわゆる有機農業は、環境配慮などの観点から、近年、世界中で拡大しています。2018年時点の取り組み面積は世界の耕地面積の1.5%に達し、特に欧州で急速に普及しています。その一方で日本での取り組み面積は23.7千ヘクタールと、国内耕地面積の0.5%程度(農林水産省調べ)。人手不足も指摘されるなか、化学品に頼らず管理効率や収穫量を保つことの難しさが導入の壁となってきました。
 そこで当社が着目したのが、イスラエルで化学肥料の代替に使用されている「菌根菌」。植物の根に共生し、リンなどの吸収を助ける菌です。これを日本でも活用できれば、大きな助けになるのではないかと、導入に向けた検討を始めました。

ネックは「作物の違い」と「実績」。信頼できるデータの収集を加速

日本で最も作付面積が広いのは水稲ですが、イスラエルでも菌根菌の水稲への活用例はまだありません。加えて、農業は当社にとって初めての取り組み分野。この菌は日本にも生息している種ですが、「日本の土壌でうまく働くのか?」というお客様の不安を払しょくするためにも、信頼に足る試験データが必要でした。そこで各地の農家や大学、農業センターに協力いただいて栽培試験を進めています。
 1回の収穫までの期間が長いこともあり、実証には時間がかかりますが、うまくいけば有機農業の拡大や土壌改質にも役立つ研究。環境保全はもちろん、安全・安心な食の将来を守ることにもつながると考え、長期的に取り組みを続けていきます。

Key Point

目指すのは“夢”のような目標。だからこそ、一歩一歩を着実に。

当社の社風の特徴に、「フットワークの軽さ」と「現場目線」があります。自らは商材を保有しないのが商社でも、オフィスでパソコンに向かって得たデータだけでは、お客様に納得いただくことは困難。だから、まずは自分で確かめることが大切だという考えがあるんです。ましていま開発しているのは、当社にとって初めてとなる農業分野での商材ですから、これまで以上にその姿勢が大事。日本各地にある試験農場に足を運び、種まきや植え付けから収穫まで、自分の手でやってみるようにしています。遠回りではありますが、自分なりのやり方で「化学品の専門商社の営業マン」と「農業のスペシャリスト」を両立したい。その目線に立つことが、「人の食生活を豊かにしつつ地球を守る」という途方もない目標の達成につながる第一歩だと信じています。

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